いぼ痔をジオン注で治療

ジオン注は切除しないから日帰りできる

痔の治し方は症状によって違いますが、私の場合は、いぼ痔でも普段は脱肛していないためレーザーなどで切除しなくてもジオン注でよくなるとの診断でした。ジオン注だと日帰り手術で仕事復帰もはやいということもあり、思い切ってジオン注でいぼ痔を治療することにしました。

ジオン注とは、注射剤で脱肛したいぼ痔を注射によって治療を可能にしたものです。脱肛したいぼ痔にジオン注を注射して、いぼ痔に流れ込む血液の量を減らすことによって、いぼ痔を硬くし粘膜に固定させる治療法です。

ジオン注は日帰り手術ですから手術自体はすぐに終わります。手術内容は、ジオン注を注射する前に肛門周辺の筋肉を緩める麻酔注射をします。これも普通の注射と同じで針が刺さるときに痛い程度です。全身麻酔はしません。その後ジオン注をひとつのいぼ痔に4カ所注射していきます。1回注射するたびにジオン注を広がらせるために先生が指でマッサージします。私の場合はいぼ痔が3カ所あったので3回やりました。

手術終了後は、麻酔が切れるまで病院で休憩し電車に乗って帰宅しました。ちょっと肛門部分が腫れていたので違和感はありましたが、別に問題もなく自宅に帰ることが出来ました。その後、最初の排便に苦労しましたが、その後は問題なく排便できるようになり、脱肛することも無くなりました。20年近くもいぼ痔に悩まされたので、嘘のように快適に過ごせるようになりました。

でも、やっぱり手術となると二の足を踏んでしまいます。まだ悩んでいる人は自分でできることを試してもいいかもしれません。

いぼ痔ジオン注の術後

ジオン注の術後の痛みもない

ジオン注の日帰り手術を無事に終え、嘘のように脱肛しなくなり、快適に毎日を過ごせるようになりました。

しかし、痔は生活習慣病のひとつですから暴飲暴食など乱れた生活で、便秘や下痢を繰り返すと肛門に負担をかけまた痔になってしまいます。痔になってまた辛い思いをしないように、日常生活では注意が必要です。

まずは規則正しい排便を心がけましょう。規則正しい排便をするためには、食物繊維や水分を十分に取る必要があります。そして、便意があったら我慢しないでトイレに行くようにする。トイレは長居しないようにして、排泄できない場合は、水分を摂るようにして無理に出さないようにする。また出し切ろうなんてしない。下痢も痔には大敵なのでアルコールの飲み過ぎ、刺激物の摂りすぎに注意する。腸の動きをよくする腹式呼吸や適度な運動はおすすめです。座りっぱなしや、立ちっぱなしなど同じ姿勢を長時間しないようにする。毎日風呂に入り血行をよくする。なるべく温水式洗浄便座を使いお尻を清潔にする。

痔になったと感じたときは、肛門科の専門医に相談するのが一番早いです。自分でオロナインなんかぬっても治りませんからね。そのためにも自分の痔の状態を知っておく必要があります。

痔の種類

痔の種類と原因、対策

痔になった、いぼ痔になった、血栓がなんて言っていますが痔の症状について解っている人が少ないので簡単に痔の症状について解説します。痔の種類には大きく分けて3種類あります。

まずは痔核。これが一般的ないぼ痔のこと。痔核は、痔の中でも最も多く、男女ともに患者の大半を占めます。便秘や下痢、ゴルフなどのスポーツによるいきみで肛門に過度の負担がかかり肛門のクッション部分が大きく腫れることです。これが痔核。痔核のできる場所が肛門内側だと内痔核。外側だと外痔核になる。血栓は血の塊なので痔核とは違います。外痔核は知覚領域になるので血栓ができると激しい痛みを伴います。これが血栓性外痔核です。痔核の症状は排便時に血が出たり、ひどくなると内痔核が外に出てきます。これが脱肛です。内痔核を指で押しても元に戻らなくなると手術が必要になります。

次に痔瘻。痔瘻は男性に多い痔です。肛門線が化膿し炎症が肛門周辺に広がって膿がたまってきます。この膿瘍が自然に破れて膿が排出されます。そのまま治る人もいますが大半が膿の管が残った状態になります。これが痔瘻。痔瘻の症状として発熱、激しい痛み、腫れがでます。膿がたまっただけなら切開し、膿を出します。

最後に裂肛。裂肛女性に多い痔で、一般的に切れ痔と言われるものです。便秘の硬い便を排泄するときや、下痢などにより肛門の皮膚が裂けることです。切れ痔の症状は少し出血し、排便後も痛みが残ります。

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